斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【日本株需給動向】~こんなによく売るわ(笑)

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~外国人に振り回された10月の日本株

10月の日経平均は前月末の24120円から急落し、一時21000円を割れる水準まで下落。その後は急落の反動から短期的に反発したものの、結局前月末比2200円安の21920円で取引を終了しました。

 これだけの急落を引き起こすのは海外投資家の売りだけですが、これは需給動向から確認できます。本日は10月第4週(22~26日)の投資部門別売買動向が発表されていますが、注目の海外投資家は現物株を3174億円、先物を8650億円売り越し、合計で1兆1824億円売り越しとなっています。10月のそれまでの動向と合わせると、10月だけで合計で3.5兆円を売り越したことになり、これが株価急落を促したと考えてよいでしょう。

 しかし、信用などで取引している投資家を除けば、このような下落を恐れる必要はありません。売り越し金額の内訳をみると、現物は月間で約3000億円の売り越しにとどまっており、大部分(3兆円超)は株価指数先物の売りが株価を押し下げたということがわかります。このような先物の売りは最終的に買い戻しによってポジションを閉じなければならないため、将来的な買い圧力となることから、長期投資家は気にする必要がないのです。

 今回の急落では、先物の急激な売り越しによって日経平均が月間3000円を超える下げ幅を見せる場面がありました。ウラを返せば、これらの売りポジションが巻き戻された場合の値幅も、相当程度大きくなると考えられます。

 実際のところは10月以前までの段階で海外投資家は既に巨額の累計売り越し金額となっていたため、「ようこんなに売るわ(笑)」と感じました。それだけ、世界的な景気減速に対する日本経済の脆弱性を、海外投資家は意識しているということなのかもしれません。まあ長期的なトレンドから見れば、未だノイズに過ぎない可能性もあります。

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