斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【日本株需給動向】~さすがに落ち着いてきた外国人(11月第2週)

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~落ち着いてきた海外投資家~

 22日に、11月第2週(12-16日)の部門別売買動向が発表されました。該当期間の日本株日経平均が-569円、東証株価指数TOPIXが-43ポイントとなっています。注目の海外投資家は現物株を1369億円、先物を1264億円売り越し、合計では2634億円の売り越しでした。この売り越しが日本株の下落に響いたと解釈できます。

<海外投資家の売買動向> 

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 日本株の日々の値動きが海外投資家の先物売買次第で決まってしまう状況に変わりはありませんが、以前の猛烈な売り方と比べると彼らの売買も落ち着いてきました。まだ海外投資家の売り越しは続いていますが、売買の落ち着きは売り圧力の減少という観点からポジティブに評価できます。日経平均先物出来高減少は、それを端的に示しているデータです。

日経平均先物の動向> 

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~「続ける」投資がトレンドを作る~

 年初からの累積では、海外投資家が日本株を大きく売り越している状況に変化はありません。世界的な景気減速懸念や米国株の調整、地政学リスクからくるセンチメントの悪化が重なる状況では、先物を売ったままロールオーバー(期日を延長)するほうが合理的とする投資家も多いことでしょう。とはいえ、限月が来れば反対売買で決済される先物ポジションの半分でも買い戻されれば、日本株は急激に上昇します。

<海外投資家の累積売買動向>

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 株に限らず、市場取引で価格が決まる為替や債券も、「買い続ける」又は「売り続ける」行動によって上昇、下落のトレンドが決まります。株式市場は日米ともに軟調に推移していますが、投資家の株式売却の動きが継続しなければ、いずれは日銀の買付や自社株買いによって株価が上昇することになります。投資家は、株価が下落して損失を被るよりも、上昇相場を捉えられないリスクに対して、より注目すべきです。