斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【決算レビュー】~NTTドコモ(9437)が決算を発表

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~31日 NTTドコモ(9437)が決算発表~

 31日の引け後にNTTドコモ(9437)が18年4-9月期決算を発表しました。内容は可もなく不可もなくという内容です。売上高に相当する営業収益はYoY+4%と増収。営業利益は同+9%となりました。セグメント別では通信事業がYoY+5%増収、非通信事業であるスマートライフ領域がYoY+1%増収でした。

 注力分野であるスマートライフ領域の増収が物足りない印象ですが、四半期ではブレがあるので気にすることはないと思います。スマートライフ領域とは、同社が将来的な通信事業の縮小に備えて注力している非通信分野の事業です。具体的にはコンテンツ事業や金融事業などを手掛けており、将来的には通信事業の縮小を補完する事業に育てていく狙いがあります。とはいえ通信事業そのものが未だ収益を伸ばしていることに加え、収益性も高い”成長中の金の生る木”となっていることから、スマートライフ領域の成長は長い目で見ても問題ないのです。

 

~大規模な自社株買いを発表~

 同社は決算と同時に自社株買いを発表。普通株式2億6千万株(自己株を除く発行済み株式の7.24%)または6000億円を上限に自社株買いをするとのことです(同社の時価総額は10兆円規模)。期間は18年11月~19年3月までの5か月間です。1か月あたり1200億円の需給効果が発生するため、投資家にとって非常にポジティブな発表といえます。今回の自己株取得によって、来期の配当総額が据え置きでも実質増配ということになり、長期保有の魅力も増したといえそうです。

 同社のような大型銘柄に投資家が求めていることは、長期的に安定した株主還元を続けることです。今回は期初から予定されていた配当増額に加え、追加の大型還元を発表したため、同社の魅力はより高まったといえるでしょう。自社株買いまでをトータルで考えれば今回の決算は極めて良好な決算だったといえます。