斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【日本株市場動向】~マザーズ市場で売買が活発化

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落ち着きを取り戻してきた日本株市場

 10月に米国株の急落に伴って下落した日本株ですが、足元では落ち着きを取り戻してきました。11月の日本株前月末比騰落率は日経平均で-0.45%、東証株価指数TOPIXで-0.52%となっています。未だ株価指数はマイナス圏ですが大きな値動きは少なくなり、出来高が減少していることから売り圧力も弱まっていることがうかがえます。

 

 最近の日本株市場で株価変動を主導するのは海外投資家であることが多いため、株価の下落局面では海外投資家の売り注文が増加し、売買高も増加する傾向があります。その意味では、売買高の減少は売り注文の減少を示唆するものであり、日本株の落ち着きも説明できるといえるでしょう。

<図表1 日経平均のチャートと出来高

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マザーズ市場が堅調に推移

 日経平均東証株価指数TOPIXなどの主要指数に並び、東京証券取引所ベンチャー企業で構成されるマザーズ指数も堅調に推移しています。マザーズ指数は年初来、構成銘柄の柱であるSOSEI(4565)の株価下落や、メルカリ(4385)の上場に伴う換金売りによって、軟調に推移してきました。しかし足元では、短期間で時価総額が倍増し、マザーズ市場のトップに躍り出たサンバイオ(4592)などのバイオ関連銘柄を中心に物色の矛先が向かっています。

<図表3 マザーズ指数の株価推移>

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 サンバイオ(4592)の株価高騰は、同社が開発している再生細胞薬「SB623」の治験で良好な結果が得られたというニュースから始まっています。日本株市場では主要な銘柄の決算発表が一巡し、物色の手掛かりがなくなる中で個別銘柄のニュースが周辺銘柄の物色へ波及しているようです。このような短期的な売買が今後も続くと期待するのは愚かなことですが、とはいえ10月の下落で保有銘柄を売却した投資家は現金を持て余している可能性があるため、短期的な物色が暫くの間続く可能性は否定できません。

<図表4 サンバイオ(4592)の株価推移>

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