【トランプ君 首の皮一枚つながる】~政治イベントは意外と大事かも?
~米中間選挙で日本株が揺れる~
11月7日のに本株市場は、米中間選挙の動向に正に一喜一憂する展開となりました。投資家の注目は下院の行方です。民主党優勢と伝われば円高株安が進み、共和党優勢と伝われば円安株高に動きました。結局事前の予想通り民主党が下院を制しましたが、日経平均は前日比61円安で取引を終えました。
ちなみに取引時間終了後はユーロ高が進み、ドルが売られています。ドル円はドル売りのあおりで円高に振れていますが、リスク回避というよりはドルの買建ポジションの巻き戻しの意味合いが強そうです。ユーロ円でみるとユーロ高円安に動いているのがわかります。材料は、どうやらアイルランド首相がイギリスのEU離脱に関して目途がつきそうだと明かしたことが影響しているようです。
~海外投資家のポジションがクローズされるか?~
米中間選挙などの政治イベントは、株式相場において長期のトレンドを作り出すものではないため、長期投資家は気にする必要のない事象です。しかし、短期投資家にとっては大問題かも知れません。というのも、16年の米大統領選、17年の衆議院選挙のあと、海外投資家が株式を買い戻し、短期的な株高を作ったからです。
当時は米株の上昇も伴っていたため株高に拍車がかかったと考えられますが、7日NY時間の米株次第では、同じように日本株も上昇再開となる可能性があります。今年は、これまで海外投資家が先物の売りポジションを積み上げ、特に10月は途方もない金額を売り越したため、この先物ポジションが反対売買でクローズされるだけでも日本株は大幅な上昇になります。