斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【米国株決算動向】~アップルが決算発表

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~販売台数が予想未達で株価下落~

 米国で初の一兆ドル企業となったアップルが11月1日、18年4Q(7-9月)決算を発表しました。売上高、営業利益は市場予想を上回ったものの、主力のiPhoneの販売台数は市場予想未達。代わりに単価の引き上げが売上高増加をけん引しました。また、来期の業績見通しに関しても、通貨高の影響等により、市場予想未達となりました。併せて同社は、これまで決算時に発表してきた、アップル製品の販売台数の開示を止めることを発表しています。

 

 

~アップルのモート(堀)は十分に深いのか?~

 同社の株価は決算を受け下落しました。投資家はアップル製品の販売台数を気にしているため、販売台数の非公開化は気に入らなかったようです。一方で、ウォーレンバフェットなど一部の投資家は、アップル製品の圧倒的なブランド力などを理由に、同社を高く評価しています。同社の利益率はスマートフォンメーカーの中でも非常に高く、その地位を脅かされる可能性は少ないと考えているようです。しかし、本当にそうなのでしょうか?

 

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 過去を振り返ると、どのような企業でも市場の競争に巻き込まれなかった企業はありませんでした。自動車で支配的な地位を築いたフォードはGMとの競争に敗れ、そのGMも日本車との競争に敗れています。パソコンで世界を席巻したIBMなどの企業も、家電で世界トップの企業も、市場競争が激化することでトップの座が入れ替わっています。

 

 そのような過去の変化を眺めれば、アップルのブランド力や開発力、顧客基盤といった競合優位性、所謂”モート”も、今後長期的に同社の業績の役に立つかわかりません。アップルにブランド力があることは確かですが、その堀の深さは10mかもしれないし、10cmの深さに水を張っているのかもしれません。バフェットが過去にIBMで犯した過ちを繰り返すことになる可能性は十分にあるのです。

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