斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

米株続落、、、、、、、

11日のマーケットで米株が続落しましたが日本株も影響を受けそうです。年末に向けた株高見通しに変更はありませんが、株か水準が下がったことでそのタイミングは後ズレしていると言わざるを得ないです。

 

今回の下落は23000越えで浮かれていたブログ主の頭を冷やすのにちょうどよかったので、アメリカ株の調整リスクについて整理しておきます。といっても心配は1つだけですが

 

(1)ナスダック市場の耐ショック性能

米株の長期的な上昇を支えてきたのは積極的な株主還元にあると考えています。世界的な株高のなかでとりわけ好調なのが米株、特にハイテク株中心のナスダックです。しかしナスダックの銘柄は株主還元に積極的ではないのです。ナスダックの銘柄はアマゾンやアルファベットのような超巨大IT銘柄ですら、売上、利益の伸び率が2桁で成長する恐ろしい企業のため、自社株買いなどで還元するより積極的な設備投資や人材投資に振り向けた方が企業価値が高まりやすいからです。

 

これは米株の長期的な上昇は株主還元(自社株買いや配当など)が支えてきたという見方と矛盾があります(ここ数年はナスダックの方が大きく上昇しているため)。この矛盾を解消するためには、ナスダックは別の投資主体の投資によって上昇してきたと考えるか、そもそも自社株買いが株価上昇の要因とする考えを変えなくてはなりません。

 

私は米株の長期的な上昇は自社株買いが支えてきたという見方を変えるつもりはないです。なのでナスダックは別の投資主体によって上昇してきたと考えてみます。そう考えると恐ろしいのは、ナスダックを買っていた投資主体がいきなり我に帰り、売り始めることです。

 

ダウ銘柄であれば高水準の還元によって株価を支えることが合理的なため、いつも通り経営していれば危機はいずれ去ります。それまで買っている主体も自社が中心のため、売り手主体も玉が限られると思います。

 

しかしナスダックの銘柄は株主還元よりも投資しなければ死ぬ(競争に負けてイケてない企業になる)ため株主還元に資金を投じることができるか疑問です。経営者もこれまで積極的な拡大投資が評価されてきたため、株主還元に積極的になれないかもしれません。

 

となるとナスダックが急落したタイミングでは下落が長期化し、ダウ平均も引っ張られて売りにさらされるリスクが出てきます。これは今や米株の支配的な立ち位置を占めるナスダック発の米株の調整として見なければいけないと思います。