斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

【グロース株投資】~経営者の能力が企業価値を左右する

~グロース株投資は経営者を見ろ~

 グロース株投資は企業の成長性に期待する投資方法ですが、投資する前には、財務諸表やビジネス以外にも確認することがあります。それは、経営者の能力です。いくら強固なビジネスモデルを有している企業でも、その方向を動的に決めるのは、株主から経営を委託された経営者です。グロース株は厳しい市場競争を戦っている企業が多いため、企業という馬を乗りこなす騎手である、経営者の”質”がその将来を左右します。経営者が株主を見ていなかったり、足元の好業績にかまけて成長のために布石を打つのを怠っていると、先々の成長は見込めません。その意味では、グロース株投資は、優れた経営者自身への投資といえるでしょう。

 

 アップルを創業した故ジョブズ氏は、一度会社を追い出されましたが、その後アップルは業績が低迷し、評価も地に落ちました。しかし彼が戻ってからのアップルの繁栄は、誰もが知っていることです。アマゾンドットコムのジェフ・べゾスは、何度も資金繰りが悪化し、財政が火の車になりました。しかし、それでも物流網の整備にお金を使い続け、遂にアマゾンドットコムを世界最大の小売り企業へ押し上げました。さらに、クラウド事業やゲーム関連企業の買収、ヘルスケア事業などに種蒔きを怠っていません。このように、優れた企業はビジネスモデルや業績だけでなく、何よりもその経営者が素晴らしいからこそ、荒波の中でも航海を続けることができるのです。

 

~変化するもの、しないものを見分けること~

 現在、株価が低迷しているFANG銘柄ですが、この3か月間に、企業の本質的な価値、消費者にもたらす満足が、変化したわけではありません。市場の期待や将来への不安が、これら企業の評価を変化させているにすぎないのです。もし、ジェフべゾスが耄碌したと思うのなら、ラリー・ペイジセルゲイ・ブリンが劣後する経営者だと考えるなら、FANG銘柄を手放すのが正解です。

 

 グロース株投資がリスクを孕んでいるいることは事実です。しかしそれは、企業が生み出すサービスの、質や量が変化するリスクよりも、投資家の”期待”が変化するリスクのほうが遥かに大きく、また意味の無いものだと理解するのがグロース株投資で成功するポイントだといえます。