斎藤さんの投資ブログ

斎藤さん(20代)の株式投資ブログ

なんか最近の日本株マーケットはつまらない

日本株は上昇も勢いは感じられず、、、

2日の日経平均は前日比24円高の24270円とほぼ横ばいの水準で取引終了。NAFTAがUSMCAへと衣替えし、米国の貿易交渉が一応はまとまりを見せたことで前場は堅調でした。しかし中国マーケットが開くと上海やハンセン指数に連れ安し、日経平均も値を消す展開へ。結局辛うじてプラスを維持して取引を終了しています。業種別では原油高を好感して石油3銘柄が買われました。石油は業界環境がよく、原油価格も追い風のため、下手なショートは身を滅ぼしそうです。米国の対イランの経済制裁が11月のため、そこまでは思惑的に原油が買われやすい環境が続きそうです。

 

Yahooの記事に「日銀短観が悪化も株は上昇?」みたいな記事が出ていました。正直なところ日銀短観は株価を動かす材料になるのか微妙なところなので、そこまで注目しなくてもいい気はします。コメント欄にも「政府・日銀の株高演出だ!」みたいな鼻息の荒いコメントが幾つかあって面白かったです。あと年金を使って買い支えているみたいな意見がありましたが、年金の買い支えは的はずれで、それをいうなら日銀の買い支えです。年金はほとんどポートフォリオのバランスを整え終えているため、あとは各資産クラスのリバランスが相場を動かします。しかし、6月末の運用実績を見ると国内株式の比率は25%程度(41兆円)で基本ポートフォリオの25%に近く、明確に国内株式を買い上げる理由は見当たりません。強いていうと、国内債権の構成が27%程度と基本ポートフォリオ(35%)に対してやや低い(プラマイ10%は許容範囲だが)ため、現在6%ほど保有している短期資産のうちいくらかを債権に振り向けた可能性は否定できません。ただし日本株のウェイトを上げる明確な理由がないため、恐らくは市場の上昇に任せていると思います。

 

さらに付け加えるならば、年金のポートフォリオは基本ポートフォリオに近づけるのが運用方針のため、日本株のウェイトが減れば買い増し、増えればその分を売っているはずです。つまり株価上昇局面では年金の運用は株価にマイナス方向の圧力をかけることになるため、「年金の買い支え」コメントは株価下落時には正しい場合もあるかもしれません。しかし結局は株価が上がれば売りに転じるため、相場のトレンドを作るほどの主体になっているとはいいがたいのではないかと思います。

 

まぁとにかく、日本株はジリ高の退屈な展開が続きそうですが、強気継続は間違いないでしょう。今からでも売り方はポジションを引っくり返し、素直に上昇トレンドに追従することをおすすめします。